2023-08-17

三献茶が飲みたい

三献茶とは、石田三成豊臣秀吉に振る舞ったとされる三杯のお茶のことだ。

秀吉鷹狩の折に寺に立ち寄り、茶を所望したという。

そこで出てきたお茶は、大きな茶碗にたっぷり入ったぬるいお茶であり、鷹狩でのどが渇いていた秀吉は一気に飲み干してお代わりを所望した。

次に出てきたお茶は、先ほどの半分ほどの量の熱いお茶であり、秀吉はそれも飲み干してさらにお代わりを所望した。

三杯目に出てきたお茶は、高価な小茶碗に入った舌が焼けるほどに熱いお茶であった。

秀吉お茶を用意した寺の少年の気配りに感心して、小姓として連れ帰ったという。

この少年が後の石田三成であり、この時に振る舞った三杯のお茶を三献茶と言うのだ。

私は三献茶が飲みたい。

暑い夏はたっぷりと水分を取りたいけれども、エアコンの効いた屋内で冷たい飲み物を飲むのは体が冷えてよくない。

さりとて熱い飲み物などは、飲みたくない。

ぬるい飲み物たっぷりと飲みたいところだが、ジュースなど甘い物は口の中がネチャネチャしてのどが渇くし、コーヒーカフェインの取りすぎになるのでこれまたよくない。

水なら悪くはないが、少し味気ない。

やはりお茶が飲みたいところだ。

そうしたら、三献茶の二杯目・三杯目へと飲み進めたくなることは、もはや説明するまでもないだろう。

しかしながら、一体どこで三献茶を飲めるというのだろうか。

そもそも日本飲食店提供される飲み物は茶に限らず熱いか冷たいかの両極端であり、ぬるい飲み物など存在しないのではなかろうか。

無茶な方法を取ってよいのなら、セルフ式の給茶機を用いれば可能かもしれない。

セルフサービスの食堂高速道路サービスエリアなんかにある、コップを置いてボタンを押すとお茶が出てくる機械のことだ。

お茶は「あったかい」と「つめたい」の二種類だが、自前で大きな茶碗を持ち込んで「あったかい」と「つめたい」をブレンドすればぬるくてたっぷりの三献茶の一杯目になるだろう。

いや、やっぱりだめだ。

自前の茶碗を持参するなどあまりにも不審者じみている。

せめて、備え付けのコップで熱いお茶と冷たいお茶の二杯を用意するのにとどめるべきか。

いや、それもだめだ。

熱いお茶と冷たいお茶を交互に飲むのもやはり不審者じみている。

右手熱いお茶左手に冷たいお茶を持って同時に飲めたらいいのだが、不審者を通り越してもはやメドローア修行だ。

そもそも自分で用意したら、三献茶の「献」からは程遠い。

やはり飲食店で客として注文するだけで、後は店員お茶を持ってきてもらいたいところだ。

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