2023-01-17

久々に「鉄風」読み返してるけど

やっぱ天才を描いていく作品キャラが作者を越えてしまう部分があって

そこを乗り越えることは難しいんだろうなと考えさせられる。

 

そういう意味では永遠に天才”を描き続けて、毎回それなりの完結までもっていく

曽田正人はマジの天才だなと思う。

俺の父親なんかは「め組の大吾」と「昴」を読んで「主人公天才過ぎておもんない」と言っていて草だったわ。

曽田正人漫画は「ダメダメだと思ってたけど実は天才でした~」という甘ったれた話ってよりは

天才天才を発揮する話」「天才天才ゆえに苦悩する話」をストレートに描いてて好き。

ラップのやつ打ち切られたの悲しかった。

 

鉄風は「何でもできちゃうが故に歪んだ天才」という、普通少年漫画だと敵役に回されるようなキャラを主役に据え、逆に敵役に「強くなるためならどんな努力も苦じゃないし苦と思う奴が理解できない。強いやつと戦いたがりすぎる」という少年漫画主人公型の熱血サイコパスを据えている。我々のような斜に構えたクソ批評家増田が言いがちな「この主人公、真っ直ぐすぎて人間味がないよな」という部分を批評的に取り入れているのが、やはりクソ批評家増田的にかなり刺さった。

まだまだこっから上がっていけると思うんだけどなってところで終わってるのが本当に残念。

連載中も試合の途中で長期休載に入っちゃったので「この先の展開出てこないんやろなぁ」と言われていたが。

オールラウンダー廻とほぼ同期で現実事情を取り入れた総合格闘技漫画の二大巨頭として注目されていたんだが。

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