2022-10-04

マ・クベ大佐の核脅迫レビル将軍の行動について

0079年11月に、連邦軍によるジオン軍への大攻勢であるオデッサ作戦」が実施された。

作戦の終わり頃になって、降下ジオン軍指揮官であるマ・クベ大佐連邦軍に対して「撤退しなければ核を使用する」と脅迫した。

連邦軍指揮官であるレビル将軍はこれを黙殺し、結果的核ミサイルが発射された経緯がある(その核はアムロが撃ち落とした)。

私は子供の時にこの作品を見ていたが、当時は「なぜレビル将軍自軍被害が出るのを承知の上で進軍したんだろう、おかしいんじゃないの?」と思っていた。

しかし今になって思うと、レビル将軍気持ちが分かってきた。

オデッサ作戦前のウクライナオデッサは、地球に降下していたジオン軍拠点であった。

オデッサ自体鉱物資源地帯であり、ジオン軍ユーラシア大陸侵攻の拠点であり、連邦軍はどんな手段を用いてでも奪還する必要があった。

作戦が終わりつつある時点で、連邦軍は大部隊オデッサ攻略使用していて、犠牲も少なくない。

ここで核脅迫に屈してしまうと、今までの連邦軍犠牲無駄になるし、大部隊を展開したこと無意味になってしまう。

レビル将軍にとっては、核脅迫を受けようが(政治的に)撤退選択肢はない。

彼にとって一番怖かったのは、ジオン軍ではなく地球連邦政府世論だったのではないか

機動戦士ガンダム作品に出てくる地球連邦政府とは、おそらく現実世界にあるアメリカ合衆国政府モデルになっている。

アメリカ民主主義国家なので、世論の動向を恐ろしく気にするので、この問題点をあの作品展開に織り込ませたのだろう。

今のウクライナを見ていても、核戦争の一歩手前になって来ている。

プーチン大統領はこの先「ウクライナ軍が一歩でも前進すれば核を使用する」と脅すかもしれない。

しかし今のウクライナ政府には自軍を停止するという選択肢政治的に無いのかもしれないな。

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