いじめが話題になるたびに納得できないことは、みんなが一斉に「自分はいじめなんてしたことありません」的な顔でいじめを非難すること。日本の小中高を経験して、そこでいじめをやったり、やられたり、傍観したりしたということが一切ないなんて、絶対にありえない。いま有名人で学校時代のいじめを丁寧に調査されたら、小山田と同様に社会的地位を失う人は何人もいるはずだ。それをやれと言っているのではなく、小山田を非難するにしても、ちゃんと「自分ごと」として語ってほしいのである。
特にお笑い芸人は、かつてダウンタウンやとんねるずのいじめ風バラティを熱心に見て、それが好きで憧れたからこの世界に入っているわけで、そういう連中からいじめを一方的に非難する発言がでてくると、なんか「嘘つけよ」と怒鳴りつけたくなる。その意味で、いま少し叩かれているけど「日本のお笑いなんて所詮はいじめ」と言い切っている爆笑問題・太田は潔いと思う。「やられているほうも納得済みだからいじめではない」という詭弁を弄している他のお笑い芸人のほうがはるかに悪質だ。
一応書いておくが、どんなにエビルでもナンセンスでも、それがフィクションであるなら許されるべきだ 殺人でも、強姦でも、放火でもな それを現実にやるのが問題 今回はパラリンピ...