2021-05-10

もうラッパーはMCバトルに出ないほうがいいと思う

TVのお陰で若者にもラップが広く認知されるようになったけど、結果として日本HIPHOPシーンはMCバトルとそれ以外に二分化した。

分化っていうのはラッパーではなく、ファン層の話だ。(ある程度知名度のあるバトルMCならちゃんクラブイベントに呼ばれてるし、バトル出身で売れたラッパーもいる)

分化とは"MCバトルを見る層"と"音源を聞く層"のこと。普段バトル動画を見てる人は音源を聞かないし、音源をチェックしている人はバトル動画を見ないという状況になっている。

バトルからHIPHOPを知って音源も追うようになったファンは少数派だろう。なぜならバトル動画再生回数はえげつないのに、そのラッパーspotifyの月間リスナーはかなり少ないということがザラにあるから

"MCバトルを見る層"と"音源を聞く層"が被っていないからこういう現象が起きる。音源を聞かない人々への知名度が上がってるだけだ。

もっと言うとMCバトルに出ると損することが多い。

一つ目はYouTubeMVをアップしても検索上位がバトル動画占領されて音源を聞いてもらえる機会を損失する。バトル動画は急上昇にランクインするレベル再生数を稼ぐのでどうしても上位に掲出される。

二つ目は(これが一番大きい)"MCバトルを見る層"に見つかってしまうことだ。この層はネットミーム動画コメント欄で展開したり、平気でSNS動画違法転載したり、ラッパーにしつこく同じコメントを送ったり、バトルで失敗したラッパーをこき下ろしたりする。"MCバトルを見る層"は音楽が好きなわけじゃないかラッパーへのリスペクトを持っていない。だから恥ずかしげもなくこういうことをする。

リスク覚悟地上波舞台に戦ったラッパーにはリスペクトしかない。また、それでお金を稼げているなら続けてもなんの問題もない。

ただこれから売れたいならバトルに出るメリットはほぼないだろう。もうラッパーMCバトルに出ないほうがいいと思う。

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