2020-02-27

新型コロナ検査思考実験

新型コロナウイルス検査の精度を高めに見積もって感度80%、特異度99%としてみる

患者数を仮定すると真陽性、偽陽性、真陰性、偽陰性の人数が計算できる

日本人口を1億として全員に検査すると

患者100人とき

 真陽性80、偽陽性100万、真陰性9900万、偽陰性20

患者1000人のとき

 真陽性800、偽陽性100万、真陰性9900万、偽陰性200

患者数1万人のとき

 真陽8000偽陽性100万、真陰性9900万、偽陰性2000

患者10万人(有病率0.001)のとき

 真陽性8万、偽陽性100万、真陰性9900万、偽陰性2万

患者100万人(有病率0.01)のとき

 真陽性80万、偽陽性99万、真陰性9800万、偽陰性20

患者1000万人(有病率0.1)のとき

 真陽性800万、偽陽性90万、真陰性8910万、偽陰性200万

患者数1億(有病率1.0)のとき

 真陽8000万、偽陽性0、真陰性0、偽陰性2000万

有病率が低い時に検査を過剰に行った場合デメリットとして偽陽性者を多く出す点がある

真陽性者数に対しての偽陽性者数を許容する割合を仮に偽陽性者許容割合定義する(偽陽性者数/検査で陽性と出た人数)

水際作戦の時は偽陽性割合を高く設定し、ある程度市中に蔓延した場合は低く設定することになる

偽陽性者許容割合50%程度と設定すると有病率約0.01以上の時に検査有用となる

偽陽性者許容割合10%程度と設定すると有病率約0.1以上の時に検査有用となる

以下医療現場での考え方

日本全体では

 風邪の有病率を1%とすると100万人

 肺炎の有病率を0.1%とすると10万人

 検査でも原因がわからない肺炎の有病率を0.01%とすると1万人

 さらに臨床所見だけで新型コロナを疑うような肺炎を0.001%とすると千人(これは流行状況によって大きく変化する)

場所患者状態によって有病率が大きく変わり、かつ検査数に上限がある場合は、有病率の低い患者検査をフル稼働させると、本当の新型コロナ患者発見を逆に遅らせることになる

よって肺炎患者を全員検査する方法はあり得ない、ましてや風邪症状の患者をや

10万人医療圏で新型コロナ患者10人いると予想される場合

 風邪患者1000人のうち新型コロナ患者の有病率は0.01

 肺炎患者100人のうち新型コロナ患者の有病率は0.1

2次医療レベルで新型コロナ患者が出た場合肺炎患者にはやるべきかもしれない

100万人医療圏で新型コロナ患者10人いると予想される場合

 風邪患者10000人のうち新型コロナ患者の有病率は0.001

 肺炎患者1000人のうち新型コロナ患者の有病率は0.01

3次医療レベルで全く患者報告がない場合そもそも検査デメリットになりうる

新型コロナウイルス患者数=有病率

検査の精度(検査の精度が低いと検査有効場合は減る)

検査可能

偽陽性者許容割合

患者状態

は日々変化するため検査閾値も日々変わる

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