こないだカンブリア宮殿でオンデーズが取り上げられていたのを見て興味を持ち、Amazonprimereadingに入っていたので読んでみた。
率直な感想としては、素材は面白そうなのに料理が下手くそでいまいちだった。
作者である現社長が倒産寸前のオンデーズという眼鏡屋を買収してから立て直すまでの道のりについての事実を基にしたフィクションという立て付けなのだが、下手くそな池井戸潤風の演出で読んでて辟易とした。
とにかく社長に敵対する人物はわかりやすい悪役として描かれ、社長に味方する人は志高い善玉として描かれる。
これ、作者は社長本人ということになってるけど、編集とライターに丸投げなんだと思う。というかこれ自分でこういう感じにしてくれって言ってやってたらナルシストすぎてやばい。
この本がどういう経緯で企画され出版されるに到ったか、調べる気力もないが、要するにこれオンデーズという眼鏡屋の宣伝なんだろうなあ。ネットでこの本の感想を検索すると、読むまでオンワードを知らなかったという人が多いし。俺もつい最近知ったし。
全体的にとにかく資金繰りが大変だという話の連続で、まあ実際大変だったんだろうけど、がんばったら何とかなったとか協力者が出てきたとかそんなエピソードばっかで段々飽きてくる。