2019-02-08

死にそうな人にかける言葉

今日自分恋人から電話がきた。

「おじいちゃんがいつ死んでもおかしくない状態死ぬ前に一目会わせたい。三日後来てくれ」

だそうだ。

恋人とは2年半くらい付き合っており、そこそこ親密な自信はある。恋人のご両親とも何度も顔を合わせていて、よくしてもらっている。

しかし、そのおじいさんには会ったことがない。寿命が残り僅かとは聞いていたが、これほどまでに早いとは思わなかった。

さて、自分は三日後、どんな顔をしてなんと声をかけてやればいいのだろうか。

そもそも、顔を合わせてしまっていいのだろうか。これは、恋人だけでなくご両親の希望でもあるそうだ。

でも、そのおじいさん本人は?おばあさんは?それに、恋人家族以外の親類は?どう思うだろう。

自分をおじいさんに会わせる、というのは恋人家族自己満足で、それ以外の人はそんなこと望んでいないのかもしれない。

最期くらい、見知った家族にだけ看取られたいのかもしれない。

分子が混入することを、親類は快く思わないかもしれない。

仮に彼らに受け入れられたとして、自分は何と言えばいい?「初めまして。貴方のお孫さんと付き合っている者です。どうぞよろしく。」?

以後よろしくと言ったっておじいさんに以後はない。

かえって、こういうヤツがわざとらしく会いに来るということは、自分の死期を実感させてしまうのかもしれない。

自分気持ちもよくわからない。何故、会いに行くのか。恋人との良好な関係を保つため?おじいさんを安心させて逝かせてやるという使命感?死に直面した者と、その家族気持ちに出来る限り寄り添おうという倫理観

逃げ出したい。人の死という重たい事実は、身内で受け止めるのが通常なのではないか部外者自分が受け止めようもない。

自分ができることは、寄り添ってやるだけだ。当事者にはなれない。

どんな言葉を探しても、薄っぺらく感じる。気休めに聞こえる。それは相手にも見抜かれる気がする。

皆さんならこんなとき、どうしますか?

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      • でもキモくて金のないおっさんが何一ついいことがないままこの世を去るのは特にかわいそうじゃないないんですよねわかります

  • 生きてる人はみんな死にそうな人だよ。あまりそこは気にしないでただ普通にご挨拶したら良いんじゃないの。全方向に正しいことなんてないから親戚とかなんとか周りのことまで考え...

  • 人の死という重たい事実は、身内で受け止めるのが通常なのではないか。部外者の自分が受け止めようもない。 身内になりつつあるから呼ばれたんじゃないの。 部外者でありたいの...

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