「おじいちゃんがいつ死んでもおかしくない状態。死ぬ前に一目会わせたい。三日後来てくれ」
だそうだ。
恋人とは2年半くらい付き合っており、そこそこ親密な自信はある。恋人のご両親とも何度も顔を合わせていて、よくしてもらっている。
しかし、そのおじいさんには会ったことがない。寿命が残り僅かとは聞いていたが、これほどまでに早いとは思わなかった。
さて、自分は三日後、どんな顔をしてなんと声をかけてやればいいのだろうか。
そもそも、顔を合わせてしまっていいのだろうか。これは、恋人だけでなくご両親の希望でもあるそうだ。
でも、そのおじいさん本人は?おばあさんは?それに、恋人家族以外の親類は?どう思うだろう。
自分をおじいさんに会わせる、というのは恋人家族の自己満足で、それ以外の人はそんなこと望んでいないのかもしれない。
仮に彼らに受け入れられたとして、自分は何と言えばいい?「初めまして。貴方のお孫さんと付き合っている者です。どうぞよろしく。」?
以後よろしくと言ったっておじいさんに以後はない。
かえって、こういうヤツがわざとらしく会いに来るということは、自分の死期を実感させてしまうのかもしれない。
自分の気持ちもよくわからない。何故、会いに行くのか。恋人との良好な関係を保つため?おじいさんを安心させて逝かせてやるという使命感?死に直面した者と、その家族の気持ちに出来る限り寄り添おうという倫理観?
逃げ出したい。人の死という重たい事実は、身内で受け止めるのが通常なのではないか。部外者の自分が受け止めようもない。
自分ができることは、寄り添ってやるだけだ。当事者にはなれない。
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