2017-04-04

褒められたくない

褒められ慣れてないせいか、褒められると何も言えなくなる。

自分が褒められた部分をスルーして会話を続けるか、せいぜい「そんな事ないよ」と返すのがやっと。その後しばらくは、あの人は何のためにあんな見え透いたお世辞を……なんて考えて、そんな上っ面で調子が良くて、意味のない言葉に動揺した自分に対して少し落ち込む。

最近気がついたのは、やけに人を褒める人は、マウンティングの逆バージョンをやっている事。何かを言われる前に先手を打って褒めて、相手が何を言っても徹底的に謙遜して相手を褒めて、私なんかよりあなたの方が凄いですよと伝え続ける。

この逆マウンティング完了した時点で私の負けで、いくら不愉快でも不当に褒められ続けるしかない。

きっとそれで自分の印象が良くなると思ってやってるんだと思う。自分と会話して楽しかったと思って欲しいんだと思う。人に好かれたくて、不安で、サービス精神が旺盛な人なんだと思う。そういう人は、きっと家に帰ると疲れて別人のような顔をするんだと思う。

それは相手によっては有効手段かもしれないけど、私にとっては不快だ。なにより、やってる本人が疲れてしまわないか心配になるし、その人の本当の気持ちの計り知れなさにぞっとする。皆が言うように、腰が低くて良い人だなんて思えない。

でも、褒められるよりは、心にもない言葉を並べ立てて相手を褒めて時間を埋めていた方が遥かに負担がないので、なんの臆面もなくそんな事が出来るのが、本当は少し羨ましかったりする。

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