時間旅行者の系譜シリーズを読んだ。内容は女性向けライトノベルって感じ、本国ドイツで結構売れてるらしい。
最後に描かれている、現代にいるはずのきょうだいが誰なのかわかんなくてグーグル先生に教えてもらった。あの人かって膝を打ってしまった。
内容ではあんまり主人公のグウェンドリンが好きになれなかった。ザ・恋愛脳。ざ・ティーン。って感じで本当に感情に振り回されてばかり。そりゃあサンジェルマン伯爵にも愚か者呼ばわりされるわって思った。
逆に言えばそここそがキャラクターとして立っている部分なのは分かるんだけど、一巻の時点で察せられてしまう出生の秘密を知った時の混乱さえ、大好きな人にキスしてもらうと吹っ飛んでしまうのはどうなのよ。
ただまあ本当の本当に凡庸なティーンエイジャーが突然タイムトラベルできてしまうようになったとしたら、とか、闇が深そうな策謀に巻き込まれてしまったら、とかは描きだせていたとは思う。
個人的にレスリーとセメリウスが好き。というか、幽霊が見えて会話できるって設定は単なるミスリードだったのかしらん。
中高生の女の子なら楽しんで読めるのかもしれない。もうちょっとラブコメ成分よりもファンタジーなりSf要素を増やしてくれてもよかった。