あの作品が面白いのは、戦争・原爆・左翼思想以外の部分があるからだと思う。
単純に教育効果だけ考えた場合、あれほど余計なものが多い作品も珍しい。
ヤクザは出てくる、銃弾は飛び交う、そしてラスト近くには薬物である。
他の反戦ものが楽しくないのは、だいたい罪もない一般市民が戦争の犠牲になって、
ほーらこんなにかわいそうでしょ、という筋書きのテンプレを逸脱するものではないからだ。
仲間や己の生存のためなら強盗も殺人も辞さない、隆太みたいなのはまず出てこない。
考えてみれば、ああも暴力要素の多い作品が学校の図書室に置かれて、
しかも下手すりゃコーランみたいに扱われているという状況自体がギャグである。
しかし、それでメインテーマが置き去りにされているかというとそんなことはなく、
暴力だの恋愛だの他の要素を交えつつも、思い出したかのように原爆に引き戻される。
そういうところに怖さがあると思う。
おまえコーラン読んだことある? 教典って言ってもそんな高尚なもんじゃないぞ はだしのゲンと変わらないという感想を抱くかもよ
何かの勘違いか「反戦」に目がくらんで表面しか見てなかったのかで全国の図書室入りしちゃったけど よく見ると教師好みのよくある自虐や平和主義とは真逆の暴力的・行動的なサバイ...
司書には教師みたいな良識タイプじゃなくておまえみたいなクズが多い印象
たった三行でここまで偏見と無理解を晒せるのはすごい。