2016-07-29

練習

深夜3時だ。外は真っ暗だがあと1時間もすれば陽が上る。ギリギリ時間帯に意識を持っている。

そんな貴重な時間なのに、またいつものように検索ボックスなかにはてな匿名ダイアリー」と打ち込んでしま増田が居た。

お気に入りにしていないのは、せめての抵抗である

静けさは闇の中で表現されているだけで、画面上の煌々とした光の中では、人々の様々な騒音が鳴り響いている。

何故、増田はこの場所に集まるのか。

誰もが先生と呼ぶ学者がその心理分析し、小難しい言葉を並べて、偉そうに語っていた。

しか増田本人にはどうでもいいことだった。

増田はそんなことには興味がなかった。

ただ静かな闇が耐え切れず、明かりを探す蛾のように、今日増田はこの場へ訪れるのだ。

そう。あなた増田と呼ばれた日から。それは運命にも似た出会いだった。

  • 増田はいつも一人だと言った。 「そんなの寂しい」子供だったあのころ、そう増田に言ったことがある。 しかし増田はそれを否定した。 「一人は寂しいものではない。それに、一人の...

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