子供の頃から側溝に入るのが好きだったって記事を読んで、自分も小学生の頃、理由もなく側溝に入っていたことを思い出した。
たぶん側溝の窮屈さが心地よかったんだろう。だだっ広い地上の世界にいると肌がそわそわして落ち着かなかったけど、側溝の中なら物理的にも心理的にもぴたっと型にはまった状態でいられたから安心することができた。
加えて側溝に切り取られた空の景色が綺麗だった。一段凹んだ空間だったから耳に届く音がくぐもって聞こえていたのが面白かった。身動きが取れない側溝は身動きが取れないからこその安らぎに満ちていて、窮屈な視点から世界を覗き込んでいると不思議な充足感に包まれていくのが愉快だった。
自分はパンツが眼前を跨いでいく前に側溝の中から起き上がってきたけれど、自分だけが知っていた秘密の空間に外から性的な闖入者が現れたらと思うと側溝マンのことを嫌いになれなくなる。
きっとある日を境に、ただただ穏やかにいられたはずの空間が、たった一瞬で性的興奮と罪悪感と優越感とに塗り潰されて、彼の中でその有り様を一変させてしまったのだろうから。
なんか速攻マン1周回ってなんかかわいいよな
あれ忍者の姿をしていたら多分許されたよね