特にここ10年くらいの間に海外でヒットした「メイドインジャパン」の中で、国内の大手広告代理店が主導した物が殆ど無い。
かつて俺の勤め先から発売予定だった(現在販売中)ある製品の広告のため、チームで代理店や広告会社とミーティングした事があった。
会社的にも力を入れて売りたい製品だったので、広告にも結構な予算を割いて担当者を呼んだのね。
そこで代理店が一緒に連れてきたデザイナーの略歴を見せて貰ったんだけど、手がけた製品がちょっとアレな物ばかり。
それでいて代理店の人間はドヤ顔で、そのデザイナーを百戦錬磨のベテランみたいな紹介の仕方するわけ(実際手がけた商品の数「だけ」は多い人だった)。
これに上司がキレて「この人が手がけたこの○○って商品、売り上げ不振でとっくに販売終了してますよね」と言っちゃって、デザイナーの人は顔を真っ赤にしてうつむいちゃうんだけど、代理店の奴はポカンとしてた。
何が問題なのか全然分かってなかったっぽい。
広告能力なんて元からないのに崩壊なんてするわけない。
「日本の平和憲法の崩壊」を指摘してやると、「日本のモノ作り神話の崩壊」を盛んに言い立てる人々はファビョる。