2013-10-29

白木屋コピペ半導体エンジニアバージョン

なあ、お前と飲むときはいつも白○屋だな。

一番最初、お前と飲んだときからそうだったよな。

俺もお前も工学部学生だったとき

一緒に飲みに行ったのも白○屋だったな。

お前はそういって笑ってたっけな。

俺が技術公務員就職して入社して初任給18万だったとき

お前は家電メーカー就職して欧米越えるんだ胸を張っていたよな。

そういうことを目を輝かせて語っていたのも、白○屋だったな。

あれから二十年たって今、こうして、たまにお前と飲むときもやっぱり白○屋だ。

ここ何年か、こういう安い居酒屋に行くのはお前と一緒のときだけだ。

別に安い店が悪いというわけじゃないが、ここの酒は色付の汚水みたいなもんだ。

油の悪い、不衛生な料理は、毒を食っているような気がしてならない。

なあ、別に高級料理店に行こうって言うんじゃない。

家族で楽しく団欒して家庭料理食べてる年齢じゃないのか、俺たちは?

でも、今のお前を見ると、

お前がポケットから取り出すくしゃくしゃの千円札三枚を見ると、

俺はどうしても「2次会行こうぜ」って言えなくなるんだ。

お前の勤めてる家電メーカー半導体部門切り離されて違う会社合併したの聞いたよ。選択と集中とやらでリストラしてるのも聞いたよ。

リストラされて四十過ぎて仕事もなくて、女房子供逃げられて、年収が三分の一になって、それでも必死に卑屈になってタクシー運転手続けているのもわかってる。

だけど、もういいだろ。

二十年前と同じ白○屋で、バブル時代栄光なんて語らないでくれ。

そんなのは、隣の席で浮かれているガキどもだけに許されるなぐさめなんだよ。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん