2011-11-13

空気が読めない家系

俺は空気が読めない。

人が怒ってるのか喜んでるのか悲しんでるのか顔色で判断できないくらいに。

怒られてしゅんとしないせいで、怒られたりした。

「どうしてお母さんが怒ってるかわからないの!」

と言われ

「ううん、わかってるよ」

と言って

「ぜんっぜんわかってない!」

と怒られた記憶がある。

しまいには、

「わからない」

と言い泣いた。

母も途方にくれた。

ところが、これは遺伝だ。

一番酷いのはうちのじいちゃんだ。

どんなに叱られても、笑われても、罵声を浴びせられても、ニコニコしてる。

反対に、怒るのをみたことがない。

たぶん、殴っても刺しても怒らないと思う。

痛がるとは思うけど。

こんな書き方をすると生き仏だが、家族としては非常に迷惑である

加害者になってもやっぱり同じなのだ。

車をぶつけても、

「あーすいません。」

くらいなのだ。

しまいには

「(スーパーで買った)刺身温まっちゃうから帰っていいですか?」

と言い出したそうなのだ。

怒るという概念すらないのかもしれない。

金を騙し取られても、他人の不手際で数百万を失っても、恨み言などは一切なかったらしい。

から、怒ってる人の気持ちがわからない。

怒るほうが言い尽くすまで言わせ、

「もういいかい?」

と言う。

まだなら、それも延々と聞く。

本当に聞くだけだ。

「どうして話をきかないの!」

「聞いてるよ(本当に聞いてるだけ)」

という不毛なやり取りが続く。

感情の種類が少ない気がする。

平常、興奮、興味があるの三種類しかないと思う。

行動規範が興味だけだ。

自分ちが燃えそうになっても、それを楽しいと思えてしまうくらいどこかネジが飛んでる。

祖父の今のブームは、堆肥をつくるために自分の小便をペットボトルに貯めることだ。

祖母と母は毎日それを捨てる。

毎日捨てられても、ニコニコめげずに貯め続ける。

捨てられたもわからないほどボケてるかと思いきや、それはちゃんとわかってる。

実は父親もちょっと変だ。

その行動をやめさせるために、どんな説得をするかと思いきや

「小便なんか撒かなくともカリウムは足りてるから必要ない」

繰り返すが、大ポカをやっても、被害者になってもニコニコしたままだ。

世間ではボケ老人と思われてるが、俺の記憶の限りではずっとそうだ。

すくなくとも、50代のときからそうだ。

世の中のボケ老人は怒ったりするらしい。

祖父は、最近ボケは進んだが、相変わらず怒ったりはしない。

  • これプリントアウトしたのと一緒に病院に献体してみたら?

  • アスペルガーってこういうのを言うのかな? アスペルガーだから生きるのが辛いとか、アスペルガーが迷惑で困るとかよく騒いでるけど、こういう人たちばかりの世界は平和そう。

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