2009-07-16

自分探し芸術はやめとけ

音楽したいのに芸大にこだわる理由はなにも見つからないな。

音楽したけりゃ、やれよ、と。

一人で生きてく覚悟をして、どんなに孤独に苛まれても、自分の信じる音楽のためにこそ死ねよ。

つまらんプライド馴れ合いたい怠情に流されるなよ。

誰に何を言われても我関せずで生きていけないなら、芸術なんか目指すなよ。やめちまえ。

ピアノが弾けないのがどうした?初見演奏なんて訓練じゃねえか。

自分の訓練が出来ないなら諦めろ。諦めて他の方法を探せ。芸大も音大も捨てて、それでも作曲すればいい。

死ぬ覚悟ってそういうもんだろ?

教師に見捨てられて死ぬって、何のためにだよ?自分プライドを守るためか。さっぱりわかんねえ。

それとも、芸大アカデミックなことを教わらないと作曲出来ないと思ってるのかな?

デッサン習わないと絵が描けないってのと一緒だな。

結局は他人に評価されたいだけだろ。芸大作曲科なの!凄い!って言われたいだけか?

卒業したらどこの大学を出たかなんて何の役にも立たないぞ。

毎年作曲科を定員通り15人づつ卒業しているとして、果たして何人が作曲生業に出来ているのか。

芸大出て、自分の作りたい音楽がそのまま認められて食ってる人間が何人いるのか。

大学なんてそんなもんだ。


芸大に行くことより、やりたいことやって生きてく方法を考えてみたらいい。

親のスネかじり続けて、女のヒモになって、パトロンごますって、それでも好きな作曲を続ければいい。

作曲するためにだけ生きればいい。あらゆる物を食い散らかして、人に迷惑かけ倒して、それでも作曲すればいい。

私学の高校に雇われて教員やりながらせっせと作曲するってのも堅実な方法だな。

理科ならまだ何とかなるかもしれんもんな。それでも奇跡だな。

諦めがつくまでやりたいことやってれば、どこかで成功するかもしれないしな。

運良く誰かに認められるかもしれん。賞が取れたりするかもしれん。

それでも最後の最後は誰にも看取られること無く、楽譜を抱いて死ねかもしれん。

それでもいい、ってのが覚悟ってもんだろ。

ああ、そうそう。

俺の爺さんは日本音楽コンクールで入選2回、1位1回取ってるんだが、エンジニアだったよ。

休みの日にはグランドピアノをぐらぐら揺らす勢いで弾いていたそうだ。

爺さんが勉強に使ったであろうヒンデミットスコアを持ってる。爺さんの朱書きがはいったスコアは迫力満点だ。

爺さんが1位を取った曲は交響曲。手書きのスコアが残ってる。出版されなかったし、演奏されたのも1,2回のことらしい。

それ以外にもスコアがたくさん。わかりやすい歌曲もあるが、難解な十二音音楽と思しき楽譜もある。

爺さんは家族を養って、それなりの遺産を残して死んだ。

幸せだったのか、不幸せだったのか、本当のところはわからない。

死ぬ間際までピアノを弾いていたそうだ。




中途半端自分探しのために、芸術はやめとけ。

そいつは中途半端な奴に触れないぐらいに熱くて冷たいんだよ。

俺はそいつに触れたがために凍ったままに燃え尽きている。

http://anond.hatelabo.jp/20090715014831

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