2009-04-18

空気を読むという事 Ver.2

空気を読むという事

http://anond.hatelabo.jp/20090403000756

はてブレスを元に、文章を改正した物です。

 

■「空気読め」

http://anond.hatelabo.jp/20090401235551

 

上記の文章から自分が読み取った重要事項は

学校でひどいイジメを受けていた

・他の人から浮いているように見られる

自分のことしか考えてない事を指摘される

・友人にどうしたら良いのか聞いても助言が貰えない

で、その内容を前提として

・具体的にどう行動したら良いのか分からない

という元増田の疑問を解消すべく書いた文章です。

この前提から外れる物は、私が書いた内容は「当てはまらない」と思います。

 

内容は以下の構成となっています。

自分の考える「空気を読む」という意味定義

■相手に興味を持つ方法

■「好意ポイント」と「空気を読む」という関係

■「好意ポイント」を使った「空気を読まなくてもいい」方法

■間違った「空気読む」の考え方

■余談:「イジメ問題」に対しての、皆の考え方のすれ違い

いじめの話」と「空気読め」の話とは別だと思うので、余談を読むまでは「いじめの話」は忘れてください。

 

自分の考える「空気を読む」という意味定義

空気を読むと言うと「他人と合わせる」事だと思う人が多いが、それは断じて違う。

空気を読むとは「相手を気遣う」という事。

 

相手を気遣うには「相手の事をよく知る」必要があり、相手の事をよく知るには「相手の事を理解してあげる」必要がある。

空気を読め」と言われる人は、たいてい「相手に関心がない」ので「相手を理解していない」事が多い。

これが図星であればまずそこから直していこう。

相手を知るにはどうするか?まずはひたすら相手の話を聞くしかないが、いきなり一人と向かい合うんじゃなくて、最初は複数人で喋っている内容を聞いているのが良いかな。

 

相手の話を楽しく聞くコツは、全てが自分の「雑学」になると思って聞く事。

聞いている内に「それは違う!」と思う事もあるだろうけど、最初の内は否定する返しは「なるべくしない」事。

相手が機嫌損ねて喋らなくなっちゃう…否定の内容が「正しい」物だったとしても、相当仲良くなってる人でないと伝わらない所か、印象悪く取られるからね。

例外として悪意がある事を言われた場合は別で、それは否定してOK。

 

色々な人の話を聞いている内に、話の流し方を無意識に学んでいく。

話の流し方を知ると「相手の話の腰を折る」失敗が少なくなるので、これだけでも大分空気読め」とは言われる確率が低くなる。

おまけに、相手が喜ぶ会話の返しも学べるので、2度おいしい。

 

最初は個々にしか認識できない物が、数をこなしていく内に共通の「やってはいけない事」がある事に気が付く様になる。

どんな人も、気遣いがない(空気読めてない)事で失敗することは必ずあって、それを「必ず覚えて」自分はやらないように努力する

(↑ここ試験に出るからね~ぐらいに超重要

「人の振り見てわが身を直せ」とはよく言った物だ。

「全員に気遣う」事が出来る人は、単に個々のパターンを分析して共通点を見つけ出し、行動しているに過ぎないんです。

 

相手に興味を持つ方法

コレに関しては自分の方法しか提示できないので当てはまらない事も多いと思いますが、何も無いよりはマシなので書いておきます。

 

自分が相手に関心を持つようになった理由、それは「自分にも関心を持ってもらいたい」からで「寂しがり屋」だから特にそういう願望が強かった。

「なぜ自分に関心を持ってもらいたいのなら、相手に関心を持たなきゃいけないの?」という疑問に関しては、例を出すと「人の話聞かない人には、自分もその人の話を聞きたくないでしょ?」っていう単純な関係です。

 

話を戻して、その先の「人の関心を維持する」話。

人間、一人で同じ事してるとマンネリ化して暇をもてあます(やりたい事はいっぱいあるんだけど、気晴らしの物が無くなるという感じかな?)

でも色々な人と接すると、その人の「好きな物」を話される機会が得られる。

相手の「好きな物」の「楽しさは何処にある」かを聞かされるので、いままで見えなかった(見ていなかった)世界が見えるようになり、その途端それに対して興味が沸いてくる。

同時に、単なる「情報」として見るのと、人から「ここが楽しい」とセットで聞かされる情報はかなり違う、という事も分かる様になる。

これをしていくうちに、無関係だと思われたコレとコレに関連性がある事に気が付く(この内容の公開は、ネタ帳レベルの話になるので勘弁)

さらに興味が沸いてくる…このサイクルが維持できれば人に対しての興味が維持出来るんじゃないかな?

 

自分は、人と話す事によって、物事を上辺からだけ見ていて無関心だっただけなのか…という事を思い知らされました。

あと、人間ウォッチングも面白いという事にも気が付きました。

人間誰しも長所短所があって、それを見るのが結構楽しかったりします。

特に短所に関しては直接の会話でないと出てこない物がいっぱいあります(文章だと修正や見直しで短所を隠しますから、見えずらくなりますね)

 

「好意ポイント」と「空気を読む」という関係

「誰でも気遣いがない(空気読めてない)事で失敗する事があるんだったら、なんでその同じ失敗に対して、それぞれ態度が違ったりするんだろう?」

 

これはいたって簡単な事。

普段相手に「気遣って」いる人は、その分量だけ相手の心の中に「好意ポイント」が貯金されて行く。

気遣いがない(空気読めてない)事をしてしまったら、その分量だけ相手の心の「好意ポイント」が消費されて行く。

この好意ポイントはけっこう重要で、その人への「信頼」という評価に大きく影響する。

 

「好意ポイント」が0以下になると、嫌われて悪意の言葉を受けることになる。

この時に悪意のこもった「空気読め」という言葉を食らう事になるが、このときの意味は「気遣わないお前は嫌いだ」と理解しよう。

※さらに、嫌われるという事は、いじめ対象になる確率が格段に上がるので2度不味い。

 

この「好意ポイント」はさらに相手に質問した際に、返事の内容が変わるという性質もあります。

好意ポイントが少なければ適当な返事が返ってきて、好意ポイントが多ければちゃんと教えてもらえる。

人間皆、信用している人にしか助言や本音を言いません。

 

逆に、何年経ってもこの「好意ポイント」が溜まらない人も居ます。

自分の場合、好意ポイントが溜まるか溜まらないかで付き合いを続けるか切るかを決めています。

ただ、付き合いを完全に切る決断はあまり早い段階(小・中・高・大学生時代)ではお勧めできません、このへんはまだお互い心の成長段階が未成熟の可能性もあるので、付き合いを遠くする程度にしたほうが良いかと。

 

「好意ポイント」を使った「空気を読まなくてもいい」方法

強調したいのは、空気を読む事じゃなくて「好意ポイント」を上げる努力をしているかどうかって事。

「好意ポイント」を増やす事によって「相手と合わせなくても、悪く言われる事が少なくなる」って事を書きたかったんです。

 

この「好意ポイント」を増やすには、上記の方法以外にもいくらでもあります。

要は相手に「無利子・無請求の貸し」をいっぱい作ってあげたり、相手にとって「なくてはならない人」になればいいんです。

逆に、好意ポイントを増やす努力もしないで「人と合わせない」というのは「あの人はわがまま」というレッテルを貼られる危険性があります。

 

「別に関心持ってもらわなくて結構」というのなら「好意ポイント」を意識したり「空気を読む」事はしなくても良いと思うけど、この場合「孤立しやすい」と「人から認められづらい」という代償が付きますので、あまりおすすめできません。

それでも良い…というのなら、そもそも元増田みたいな悩みは出てこないんじゃないかと思います。

 

間違った「空気読む」の考え方

常に多数側に合わせた行動をし、少数派を「空気読め」等と罵倒する勘違いしている奴が居る。

それは空気読んでるんじゃなくて、都合のよい人にだけいい顔している「お調子者」なだけか、もしくは「自分の好む方向に物事を持って行きたい」裏の意図が表面化しただけ。

図星の人は猛反省する様に。

 

…でも、けっこう世の中の「空気読め」はこの場合が多いんだよね(汗)だからこの手の論争が荒れる事になる。

人間は誰しも、自分が理解できない物は基本的に排除しようとします…悲しいですが現実です。

 

こういう負の面は事実としてあり、これを回避するための「好意ポイント」なのですが、これは一部の人が指摘していた通り

弱者が強者や権力者に取り入るための処世術

という側面もあります、これは否定しません。

大多数の人が、心の中では「違う」と思っていても、言っても損をするだけなのは明らかなので損得計算で「上辺だけ合わせてる」ものなのです。

腹の中では軽蔑しながらね(笑)こんな状態ではいつ寝首かかれるか分かったもんじゃありません。

 

余談:「イジメ問題」に対しての、皆の考え方のすれ違い

いじめる奴は最低だし絶対やってはいけない…しごく当たり前で、みんな知っている正論

だが本当にコレが分かっているのは「回避方法がない集団イジメ」を受けた経験のある人がほどんど。

なのでイジメに対して「お前の方にも問題有ったんじゃない」とだけ言う「他人事」のセリフを吐く奴が存在してしまう…正直、反吐が出る。

「おまえも回避方法が無い集団イジメ受けてみろボケが、お前の想像しているイジメは甘すぎるんだよ!!」って思っちゃう。

経験ないと他人事…ああ嫌な世の中。

 

いじめられた経験が無くても、いじめをしなかった人は「本当に分かってる人」です。

いじめられた経験があって、いじめをしている人はやっぱり分かってない人です。

何をもってして「いじめ」かのライン定義が難しい所ですが「自分認識できる限りのいじめはしない」という考え自体は良い事です。

 

最後に

「あなたはその状況を克服するために調べ、計画を立て、行動を起こしましたか?」

…何かヒントになったかな~?

記事への反応 -
  • ■「空気読め」 http://anond.hatelabo.jp/20090401235551   ※「いじめの話」と「空気読め」の話とは、少しの間だけ分けて考えて以下を読んでね。 ※この文章は「空気読む事」を強要している訳...

    • いじめる奴は最低だし絶対やってはいけない…しごく当たり前で、みんな知っている正論だ。 そうだ、俺も知ってる!最低だ! だが本当にコレが分かっているのは「回避方法がない...

      • >>だが本当にコレが分かっているのは「回避方法がない集団イジメ」を受けた経験のある人しか居ない。 >そ、そうなのか?じゃあ経験のない俺は上辺でしか分かっていないのか?  ...

    • 「空気を読むとは『相手を気遣う』という事」とか「好意ポイントが貯まっていれば少々気遣いのないことをしても嫌われるまではいかない」とかよく分かるなあ。 それとここのはてブ...

      • 他人に興味がないのに他人に自分の価値を認めて貰いたがる 「空気、読めないけどなにか?」の人にしろ、他の自称空気読めない人とか自称非コミュの人にしろ、 はてな(と言うかネ...

    • 知り合いの典型的なリア充も一歩間違えば騒々しいお調子者としてうざがられそうだけど まさにこの話の通り好意ポイントを溜め込んでるから許されるって感じだな。 ポイントはやっ...

    • ■空気を読むという事 http://anond.hatelabo.jp/20090403000756 ちょっとはてブに対する返事が多くなってきたので退避。 ●余談3 お、はてブに以下の様な質問が…良い質問なので反応してみる。 ...

    • ■空気を読むという事 http://anond.hatelabo.jp/20090403000756   上記を書いた増田です。 はてブに反応して、長々と文章書いているのを見て「必死だなコイツ」とか思われた方もいるでしょう。 ...

    • 空気を読むと言うと「他人と合わせる」事だと思う人が多いが、それは断じて違う。 空気を読むとは「相手を気遣う」という事。 相手側が「相手を気遣う」つもりがまったくない場...

      • いい加減、その「自分は弱者で被害者で相手に一方的にいじめられてるんだー!」と言う発想は止めたら如何か。 何でこうナチュラルに他罰的思考なのかね。

      • 「空気を読むという事」の元増田です。   >相手側が「相手を気遣う」つもりがまったくない場合には増田の方法論は通用しない。 全くその通りだと思います。 これって「余談5」で書...

        • 私が言いたかったのは、その「相手を気遣う」つもりが全く無い人の原因が、実は自分にあるのかもしれないという考えも持ってほしいという事です。 実際自分もその点で苦労してい...

          • >詭弁だね。 >「いじめはいじめられる側が悪い」といういじめ肯定論だろそれ。 あなたの気持ちは分かりますが、意味の取り方が偏っています。 はっきり言いますが「いじめを肯定...

    • ここらへんが君の助けになると思う↓ http://anond.hatelabo.jp/20090403000756 同じことを言ってもオタクだけが「空気読め」と言われてしまうのは、好意ポイントが溜まってないからだよ。 空気...

    • こういうの、メソッド化した瞬間に真っ黒になるよな。最高にくだらん。

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