むずかしいことをやさしく。
やさしいことをふかく。
ふかいことをゆかいに。
・
困難は分割せよ。(デカルト)
作者は常に読者に不意打ちを
かけねばならぬ。
ほんとうに起こったことの時間を
すりかえる。
文章というものは、口語と同じく、
頭の中にはっきりと摑めているか
いないかに最も大きな問題がある。
・
エッセイはよくよくでなければ書くな。
書くなら「作品」としてのエッセイを。
これまでに名作、傑作のたぐいを一作も書いていないと思え。勝負はこの五年だ。
『吉里吉里人』を否定しつつ進め。芝居の大当たりを過大評価してはいけない。
一字一字苦しむがよい。
集中心!
出典: 河童が覗いた「仕事場」 / 妹尾河童
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