2007-05-27

井上ひさしの机の前に張ってある文字

むずかしいことをやさしく。

やさしいことをふかく。

ふかいことをゆかいに。

     ・

困難は分割せよ。(デカルト

作者は常に読者に不意打ちを

かけねばならぬ。

ほんとうに起こったことの時間を

すりかえる。

文章というものは、口語と同じく、

頭の中にはっきりと摑めているか

いないかに最も大きな問題がある。

     ・

エッセイはよくよくでなければ書くな。

書くなら「作品」としてのエッセイを。

これまでに名作、傑作のたぐいを一作も書いていないと思え。勝負はこの五年だ。

吉里吉里人』を否定しつつ進め。芝居の大当たりを過大評価してはいけない。

一字一字苦しむがよい。

集中心!

出典: 河童が覗いた「仕事場」 / 妹尾河童 

  • そんな縛りがあったから締め切りに間に合わなかったんだな。

  • 愉快な事を深く、深い事をやさしく、やさしい事を難しく。 結局、逆説的に愉快な話を難しくしてどうするんだろうという話。

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