■お世話になっていた人が亡くなった
自己中ゲロ野郎で色んな人から見離されていた若い頃の俺
そんなクズを見捨てず、優しく、時に噛み含めるように諭してくれた、俺が入社して以来、誰よりもお世話になった人が亡くなった
いつだって俺のやらかしをこっそり庇ってくれていた彼
入社した頃に比べたら大分マシになったんだ、もうちょっと頑張ってみろと言って優しく微笑んでくれた彼
もう少しで定年だから、自由になったら行ったことのない場所へ行き、旨い飯と酒を飲んでのんびり余生を過ごすんだって言っていた彼
今まで会った歳上の人間の中で一番器が大きかった、そんな大恩人である人に、もう会えない
俺は何も返せていないのに、もう会えないのだ
……それがたまらなく悲しい
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