いつだっか忘れたが、畑と老人しかいない様な村に遊びに行った時のこと。
そこには真っ暗で先が見えにくいトンネルがあった。亡霊が出そうな感じじゃなくてただ真っ暗な
トンネル。変わったトンネルだなと思って眺めていると「にいさん、なんしよってね」と横から誰か声をかけた。みると私の腰ぐらいまでの背丈しかない女の子が帽子をさかさまにかぶって横に立っていたのだった。「見ているだけじゃい」と
私が言ったら「あーもしやびびってかと?」なんてにやにや笑いながら言う生意気なやつだった
関わりたくないなあまり…と思っていたら突如、
私の手を引いてトンネルの中へ入った
何か言おうとしたけど、何にも言葉は出なかった
その子が泣いてしまうかもしれないことだけが不安だった。トンネル内は虫の声すらしない、先に見える出口は光でいっぱいあふれていた
気づけば、もうトンネルを出ていて
「びびったばっかしじゃいかんよ」と言うので
「よけいなせわじゃ。ちび」なんて返したら
不思議なこともあるもんだ
🐊「……フフフッ…!」 🐊「実力的にはまだまだだが器のデカさだけは相当なものだ」 🐊「案外 本当に大物になるかもしれんぞ…」 🐊「このチビは…!!!」