昨日は少し残業してからマンションの最寄り駅に降りると既に20時を回っていた。
辺りは既に暗くなっていて、そこからマンションまでは徒歩で20分ほど。
いつもの帰り道を歩いていると前方4mほど先にOLらしき女性が歩いていた。
他に人影はなく、女性も進路を変えそうな様子はない。進む方向が一緒なので、意図せず俺がつけているみたいになってしまった。
なんだか面倒くさいなと思って、追い抜こうと早足になったところでちょうど女性も早足になり、4mの差は一向に変わらない。
ああもう面倒くせぇ!となって走り始めたんだよ。そしたら女性もほぼ同時のタイミングで走り出してさ、なんかもう気付けば前の女性を追ってるみたいになってた。
女性は「きゃああああ」なんて悲鳴を上げるもんだから咄嗟にやばい!って思ってさ、別にやましいことは何にもないんだけど悲鳴を聞いたら本能的にそう思ったんだ。
その瞬間、思わず翻して逆方向に走り出した。少し走って足を止めて、呼吸を整えながら俺何やってんだ?って思わず自問自答した。
本気でつけてるとかそういんじゃないし、たまたまというかタイミングがマジで良すぎただけで、俺には何の罪もないしほんと気分が悪かった。
もしかしたら不審者注意報みたいなものが出ているかもしれない。
俺はもう帰りにあの道を通ることが出来なくなるかもしれない。そう思うと悔しくて、理不尽すぎる。