なぜ、キャッチボールはスポーツに含まれないのだろうか。それは、この運動に、目標と言うものがないからだ。
スポーツには目標がある。例えばサッカーならボールを相手のゴールに入れることだし、マラソンなら42.195キロをできるだけ早く走ることだ。
しかし、キャッチボールには目標らしい目標がない。しいて言うなら、ダラダラと続けることだけが目標である。
そして会話はキャッチボールなのである。つまりそこに目標などない。
ダラダラと続けることが大事なわけであって、間違っても取りにくい球を投げてはいけないのだ。
相手が返せるような球を投げあって、ただひたすら時間を潰す。これこそが会話と言う奴なのだ。