2023-03-31

anond:20230331112147

それは逆で、「わかりやすい悪役」で納得できるのはむしろ「頭がいい」人間


「頭がいい」人間というのは、「わかりやすい悪役」を全ての責任にした、首尾一貫したストーリーを頭の中できれいに構築できる。「頭が悪い」と、そうした首尾一貫したストーリーを組み立てられないので、「世の中そんな単純じゃないのでは」という穏当な結論になる。


そして「頭がいい」人間というのは、「頭が悪い」人たちの無能力によるためらいや悩みが理解できない。「頭がいい」人間自分基準にして、「そんな簡単なこともしようとしないのは、保身や利権のせいに違いない」と簡単に「理解」できてしまう。


20年前に天才的に頭がいいと見られていた哲学者社会学者が、最近は残念な発言ばかりしかしていないのが好例。適度に頭が悪いぐらいの方がいい。

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