小学生の時のこと。
冬になると、朝の通学路でジョギングをするおじいさんとすれ違っていた。おじいさんはただ道を走ってるだけなのだが、服装がオリンピックなどでマラソン選手が着ていたような薄手のタンクトップと短パンだったので、いつしか通学班の中で彼を"マラソンじいさん"、略して"マラじい"と呼ぶようになった。
おじいさん本人とはこれといった交流もなく、どこのどなたかも知らない。ただ彼とすれ違った後、通学班の子供同士で「マラじい今日も走っとったな」「寒いのに元気やな」 なんて話すだけである。
しかし今になって思い返すと、走ってるおじいさん以外の意味はないとはいえ、"マラじい"という呼び方はあまりいい響きじゃなかったなと思う。
どこがどう、と聞かれたらまあ察してほしい。
あの時はごめん、おじいさん。
寒くなって町中やテレビ画面の中で走る人を見ると、時折思い出して心がチクりとする。そんな冬の思い出。
ワイもマラが自慢やで😁