同僚が彼女に連れられてフランス料理に行ったと、久しぶりの焼き鳥屋で頼んだうなぎの肝を食べながらいった。
その時食べたあん肝のテリーヌが美味しかったが、テリーヌが何なのか未だにわからないお前わかるかと聞かれた。
わからないと答えた。
僕と同僚は予想をした。テリーヌについて。
まず最初に出たのが照り焼きだ。テリーヌという語感から思い浮かんだ何の根拠もない予想。
シェフがあん肝の照り焼きをテリーヌと呼ぶ姿滑稽で、僕達は笑ったが、これが答えでないことはわかっていた。
真面目に考えた結果、その昔フランスの片田舎に住んでいたテリーヌさんが、あん肝を食べる際に臭みを消す為に白ワインとにんにくとネギをオリーブオイルに入れて煮詰めてソースにしたものと、結論づけた。
僕達はググった。
「えーと、テリーヌとは、テリーヌ型という型を使って調理したもの」
僕達は笑ってホッピーを頼んだ。