俺は堂々と名を名乗る。当然本名だ。
受付を済ますと小さなブースに案内される。ブースの正面には何人もの女の名前と、幾人かの男の名前が書かれたパネルが貼り出されてる。
俺はどいつにぶち込んでやろうかと思案しながら一人ひとりの名前をじっくりと読む。どいつもこいつも入れてほしくてたまらないといった顔をしていた事を思い出す。このうちの1人などは数日前にうちに押しかけてきて「入れてほしい」と縋ってきていた。
このパネルには名前しか書かれておらずこいつらがどんな顔だったか、何ができるのかは事前に下調べしておく必要があるのだ。もっとも全てを相手に委ねるのであれば適当に1人選べばいいだけだが。
俺は1人の女を選ぶ。
こいつは一番顔が良かったからだ。誰に入れてもいいと言われてもやはり入れるなら顔のいい女が最高だ。
受付で手渡された紙片に女の名前を書き込むとさっそくぶち込んでやろうとした。
しかし、そこで横槍がはいる。今すぐにでもぶち込みたくてたまらないというのに黒服の男に「入口を広げて奥の方を確認しろ」と言われた。
なるほど。どうやら俺が一番最初の男らしい。
俺は黒服に向かって頷くとさっそくぶち込んでやった。
全てを終え、部屋を出ると1人の男に声をかけられた。