同僚が今日で退職した。就職のため遠くからここへやってきて、転職のためまた遠くへ行くんだって。
感染症の流行下で大規模な送別会はできないから、今日の定時後はささやかなお茶の乾杯が社内のあちこちで繰り返されて、彼はずっと引っ張りだこになっていた。
昼間も、贈り物を渡したり別れの言葉をかけたりと、入れ代わり立ち代わり多くの人が彼を訪ねていた。
みんな、彼との思い出を振り返り、別れを悲しんでいた。ここまで別れを惜しまれるのは、彼がとても愛されていた、ということなんだろうな。
次の会社でも、たぶん彼はまたみんなから愛されるに違いない。
みんなから愛されている彼が、ちょっとうらやましかった。
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