■反共有 反エンタメ

学校で大きな行事があった

コツコツ準備して積み上げた

大袈裟ではなく学生生活の集大成だった

・

それぞれがそれぞれの活躍を讃え

この充実した空気感は

紛れもなく自分たちが作った、自分たちだけのものだという清々しさがあった

・

しかしあっという間に私たちだけのものではなくなってしまった

こんなにも充実した1日が

15秒から60秒に編集され動画アプリに投稿された

どこの誰かもわからないバンドの曲に乗せられ

私たちの集大成はどこの誰かもわからない人達に

あっという間に消費されてしまうエンタメになった

・

悪いとは言わない、でも寂しい

あの時間を共有した私たちだけのものだと

思いたかった

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