好きな人というのはその時その時で違っており、また、必ずしも結婚向けの評価の高い相手というわけでもなかったが、自分が好きであるということが大事だった
その割にはほぼ行動できず、良い隣人以上にはなれないのだが
ともかく自分にとって好きな人というのは、自分と仕事や学校・趣味活動をしていればできるものなのだった
好きな人と結婚したい、というのは、要するに恋愛結婚したい、ということでもあったのだと思う
両親は見合い結婚であり、取り立てて仲良くも、かといって悪くもなくといった感じではあった
育ててくれた両親と家庭に不満はなく、今でも自分の育った家庭が理想のイメージではある
けど恋愛マンガやドラマの溢れる中で見合いなんてダサイ、暗い、かっこわるいとずっと思っていたのだった
がんばって生きていればいつか良い出会いもあるはず
そう信じていた