日本型弱者っていうのは、結局幅広い世界を知る機会がなかった人たち、あるいは知る機会を得る友人を持ち得ず、あるいはまた世の中に臆病で知る機会が活かせなかった人たちだと思っている。
弱者になる前のタイミングで精神的なつながりを失い、その結果が現実の不利として働き、本当は開花したかも知れない能力を眠らせている。
自助努力でどうにでもなる、という人もいるが、そもそも社会からこてんぱんにされたひとが自助努力でどうにかなると思えないのは明らかだ。そうした精神的要因がさらに自助努力の可能性も潰してゆく。こうして疲弊したそのひとが更に怠けているといわれて機会と人脈を失う。