都の変異株スクリーニングはあくまでもサンプリング調査なので、そこで出た割合が実際の割合とどの程度一致するかはわからない。だからだろうか、東京都も、「これが今の東京のN501Yの割合だ!」という言い方はしていない。
とはいえ、割合の変化だけをみても増え方がよく分からないので、大雑把なイメージとして、その週の変異株の割合にその週の陽性者数を掛け合わせてみる。今回は、1942報のデータを使う。https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/hodo/saishin/corona1942.html]
4/16付1942報 | 3.22-3.28 | 3.29-4.4 | 4.5-4.11 |
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変異株PCR検査実施数 | 509 | 1030 | 943 |
健安研 | 183 | 158 | 196 |
民間検査機関等 | 326 | 872 | 747 |
陽性例の数 | 16 | 170 | 268 |
健安研 | 9 | 51 | 74 |
民間検査機関等 | 7 | 119 | 194 |
3.22-3.28 | 3.29-4.4 | 4.5-4.11 | |
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変異陽性率 | 3.1% | 16.5% | 28.4% |
健安研 | 4.9% | 32.3% | 37.8% |
民間検査機関等 | 2.1% | 13.6% | 26.0% |
そこで、これに各期間の陽性数を掛け合わせると、こんな感じ。
N501Y(推計) | 3.22-3.28 | 3.29-4.4 | 4.5-4.11 |
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期間陽性者 | 2457 | 2728 | 3276 |
合算 | 77.2 | 📈450.3 | 📈931.0 |
健安研 | 120.8 | 📈880.6 | 📈1236.9 |
民間検査機関等 | 52.9 | 📈372.3 | 📈850.8 |
ということで、健安研と民間検査機関等で割合に違いはあるものの、どちらのデータからも、それなりのペースで増加していることが見て取れる。
ちなみにN501Yではない数を算出すると
非N501Y(推計) | 3.22-3.28 | 3.29-4.4 | 4.5-4.11 |
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合算 | 2379.8 | 📉2277.7 | 📈2345.0 |
健安研 | 2336.2 | 📉1847.4 | 📈2039.1 |
民間検査機関等 | 2404.2 | 📉2355.7 | 📈2425.2 |
となり、どの割合を使うかによって程度の差はあるものの、3.22-3.28の週に比べて3.29-4.4の週は減っていたが、4.5-4.11の週は変異株以外についてもむしろ増えている、という傾向が見て取れる。
もちろんスクリーニング検査の精度の問題はあるから確定的な話ではないけれども、「東京が増えているのは感染力の強い変異株のせい」とは言い切れないようだ。