2021-04-17

東京のN501Y株スクリーニング検査結果に人数をかけてみる。

都の変異スクリーニングあくまでもサンプリング調査なので、そこで出た割合が実際の割合とどの程度一致するかはわからない。だからだろうか、東京都も、「これが今の東京のN501Yの割合だ!」という言い方はしていない。

とはいえ割合の変化だけをみても増え方がよく分からないので、大雑把なイメージとして、その週の変異株の割合にその週の陽性者数を掛け合わせてみる。今回は、1942報のデータを使う。https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/hodo/saishin/corona1942.html]

4/16付1942報3.22-3.283.29-4.4 4.5-4.11
変異PCR検査実施5091030943
健安研183158196
民間検査機関326872747
陽性例の数16170268
健安研95174
民間検査機関7119194

そうすると、各週の変異要請率は下のようになる。

3.22-3.283.29-4.4 4.5-4.11
変異陽性率3.1%16.5%28.4%
健安研4.9%32.3%37.8%
民間検査機関2.1%13.6%26.0%

そこで、これに各期間の陽性数を掛け合わせると、こんな感じ。

N501Y(推計)3.22-3.283.29-4.4 4.5-4.11
期間陽性者245727283276
合算77.2📈450.3📈931.0
健安研120.8📈880.6📈1236.9
民間検査機関52.9📈372.3📈850.8

ということで、健安研と民間検査機関等で割合に違いはあるものの、どちらのデータからも、それなりのペースで増加していることが見て取れる。

ちなみにN501Yではない数を算出すると

非N501Y(推計)3.22-3.283.29-4.4 4.5-4.11
合算2379.8📉2277.7📈2345.0
健安研2336.2📉1847.4📈2039.1
民間検査機関2404.2📉2355.7📈2425.2

となり、どの割合を使うかによって程度の差はあるものの、3.22-3.28の週に比べて3.29-4.4の週は減っていたが、4.5-4.11の週は変異株以外についてもむしろ増えている、という傾向が見て取れる。

もちろんスクリーニング検査の精度の問題はあるから確定的な話ではないけれども、「東京が増えているのは感染力の強い変異株のせい」とは言い切れないようだ。

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