薩摩国、1432年。
圧政に苦しむ民衆が立ち上がり、国を打ち倒そうとしたんだな。
そんときに使った新戦術が「櫓建て」。その名の通り櫓を建てるんだが、そのスピードがおそろしく早かった。なんでもすげえ優秀な大工と設計者が民衆に混じってたらしくて、現代からみても舌を巻くような技術で高速建築を実現してたそうな。
櫓が建つのがあまりに早いもんだから、桜島の灰すら積もる時間がない。その年はよく噴火する年で、戦場は灰まみれだったんだが、出来上がった櫓だけはその灰を貫くようで、非常に恐れられたんだと。
それでついたあだ名が「灰櫓(はいやぐら)」。
そのあと南蛮から入ってきた精力剤、これを飲むとまるでこの灰櫓みたいなスピードでチンポがいきり立つっていうんで、なまって「バイアグラ」なんて言葉が生まれたんだそうな。
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