「ギャーギャー騒ぐ」という表現をつかう奴は問答無用でパコーンとハリセンでぶっ叩いてやりたくなる。
一人で劇の世界に入っているのが気に食わない。「ギャーギャー騒いでいる人」などどこにもいないのに、頭のなかで作り出す。それが気に食わない。だからハリセンでぶっ叩きたくなる。
「まあ、正論だわな」のような「だわな」をつかう奴も、思いっきりハリセンで頭をぶっ叩いてしまいたい。一歩引いて悟りを得たかのように意見しているのが腹立たしい。たいてい、だわなの前に来る語は他者分析、または状況分析となる。それがイラつく。
腹立たしい言葉遣いをする人が多い。上の表現は、一度気にすると前の席の人間の喉の音や、貧乏ゆすりのように気になって仕方がなくなる。
「そのような考え方をするなんて、生き辛そう」という言葉をもちいる奴も以下同文とする。腹が立つ。これも、一歩引いていそうなのが腹立たしい。一歩引いて賢者のように立ち振る舞っているつもりでも、それは自己顕示欲に満ちた身の引き方である。それが透けて分かるから腹立たしい。ハリセンで良い音立てて思いっきりツッコミを入れたくなる。