朝、ツバメの巣にはパパがいて、雛を温めたり虫を運んだりしていた。
元々5羽いた雛は昨夜の時点で2羽まで減っていた。
今日の給餌で顔を上げる雛は1羽だった。
昼、パパは巣の中をじっと見ると、雛を巣の外に連れ出した。
1羽、また1羽。
1羽はまだかろうじて息がある様子だったが、餌を持ち帰ったパパの鳴き声に反応できないくらいには弱っていたのだろう。
雛を抱く仕草をしたり、巣の中の羽を触ってみたり、しばらくとどまってからパパはどこかへ行った。
巣の中は空っぽになった。
午後、パパが戻ってきた。
大きな蛾をくわえて呼び鳴きをしたが、当然顔を上げる雛はいなかった。
しばらく巣の中を覗き込んで、パパは蛾を自分で食べるとまたどこかへ飛んでいった。
巣はまた空っぽになった。
自分がこのツバメたちと出会ったのは2ヶ月前、1回目の卵を温めているときだった。
1期は5羽の雛が生まれ、4羽が巣立ちした。
2期は5羽の雛が生まれ、誰も巣立たなかった。
残ったのは4羽の巣立ち雛と1羽の親ツバメだ。
一生を終えた7羽の命も、これから生きる5つの命も、重たい存在感をもって自分の中に残った。
皆よく頑張ったね。
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