2020-04-22

[]蝋型電胎法

活字の作り方の一つ。原形となる種字をツゲ材に彫る。これが父型、つまり文字が凸で浮き出た型となる。そこに、電解で銅を付着させせ、母型、つまりへこんだ型を作る。この母型に金属を流し込んで、活字を量産する。やわらかな木材を父型に使うため、画数の多い漢字活字を作るのに適している。

逆に、画数の少なくて済む欧文は、母型となる材料に父型を直接打ち付ける。なんとも荒っぽい。よって、父型には相応の強度が求められる(古い洋書活字の縁がでこぼこしているのはそのせいか?)。

本項目とはあまり関係ないが、東京飯田橋印刷博物館にはライノタイプという、自動活字を組む機会の動画と実物が展示されている。溶けた金属を使ってページ丸ごとの版を作ってしま手際に見とれてしまうと思う。あそこは自分活字を組む体験ができてとても楽しいので、新型コロナウイルスが沈静化したら、ぜひまた行きたい。

というか、印刷博物館でこの方法のものについては、見たかもしれないのだが、名前が七面倒くさいので覚えていなかった。

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