グロタンディーク素数とは、57のことである。
概要
20世紀を代表する数学者の1人であるアレクサンドル・グロタンディークが素数として有名にしてしまった数字。彼が素数についての一般論を話した際の以下のような逸話に由来する。
「グロタンディーク先生、先生の話は抽象的過ぎてわかりません」
「そうですか?」
「何か具体的な素数を例にして話をしてください」
「なるほど。ではこの素数を57として話をしましょう」
57=3×19であり、当然素数ではない。よりによって奇数で最小の素数である3の倍数なのだが、まあグロタンディークが素数っていうんだから素数なんじゃねえの、ということでグロタンディーク素数と呼ばれている。
具体的な数ではなく、抽象的な概念をベースとして一般化した論理を重んじたグロタンディークらしいエピソードである。
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