我が家では「甘い玉子焼きは邪道」と物心ついた頃から教わっており、それをなんの疑いもなく受け入れ育ってきた。
実際甘い玉子焼きより出汁巻きや塩気のある玉子焼きの方が好きだし、市販のお弁当の玉子焼きが甘いと少し残念な気持ちになる。
卵本来のほんのりとした甘さは大歓迎だけど、砂糖だばだばの玉子焼きは食べられないわけではないが進んで食べることはない。
そもそも我が家は甘さが濃いものはおかずとしてはみなされず、箸休めもしくはデザートという扱いだった。
だが玉子焼きは何故かどちらの位置にもつかず、おかずにも箸休めにもなりきれない存在になっていた。
現在市販のお弁当ではおそらく殆どが甘めの玉子焼きが使われている…となると邪道なのは我が家なのでは?とも思う。
未だ手を付けていない甘い玉子焼きを横目にこれを書いている。