小さい頃からちょっと怒られただけで泣いてしまう人間だった。自分でも何でこんなどうでもいい事で、と思うような事でも号泣してしまう。(くだらない理由で一番記憶に残っているのは小学校で9の書き方をみんなの前で先生に指摘された時)
私は泣いている姿を他人に見られる事は恥だと思っている。今でもそう思う。幼い私が泣く事を避けるために考えたのは「怒られない人間になる事」だった。怒られないようにするだけで向上心も何もなく過ごした結果、怒られることもないが誉められることもない成績の、かといって他に特技があるわけでもない人間になってしまった。
女はすぐ泣くと思われるのも嫌だった。好きで泣いている訳じゃない。何でこんな理由で泣かなければならないんだと思うと更に涙が出る。なんなんだ。悔しいのか。
涙を恥と思わなければ、もっと制御する事ができれば楽に生きられたのだろうか。立場が上の相手に怒られないように誤魔化しを重ねたり媚びへつらってみたり、虚勢張りまくって中身がスカスカの自分が嫌で寝る前に思い出し泣きすることも多い。最近は震えが加わってきて子供の頃より制御がきかなくなって笑えてきた。
涙を出にくくする手術とかないかな。
ドライアイ不可避だろうけど。