何もできない。何も起こらない。何も強制されることはない。
圧倒的な自由。このままずっとベッドに沈んでいても誰も俺をとがめたりしない。
このまま3回目のオナニーをしてもいい。youtubeで何回もみたお気に入りの動画を
流すだけで、心が安らいで楽しく心地いい気分になれる
圧倒的虚無感。奈落の底へそこへ落ち続ける。いつか待ち受ける現実から目を逸らすように、後ろを向き続けた自分にもうすぐ肩をポンと叩かれるまで待っているような静かな恐怖感。
何かするわけでもないのに一回のリビングで水をぐびっと一気飲みした。
雨が降ってても気にしないかった。とにかく家から出て、体を現実に引き戻したい。
ベッドの中にずっといたらそのまま自分の世界にひきづられてしまう。
パーカーのフードを雨避けに、夕方6時の東京の歓楽街を自転車で
駆け抜けた。
3回めのオナニーは自転車 まで読んだ