若いときの苦労は買ってでもせよという言葉がある。苦労なんてしたくないと思ってきたけど、だんだんとその意味がわかってきた気がする。
なぜなら、その苦労は後々の人生でずっと活きてくるし、大人になってから同じ苦労をするのはとてもしんどいからだ。よくも悪くも落ち着いてくるせいか、若いときよりも新しいことを始めたり、面倒なことをしたりすることに対して腰が重くなるように。
しかしながら、自分で選んだ苦労とは違い、したくないのにさせられた苦労は役に立たないことが多いと思う。
例えば、辛い家庭環境や病気などである。それを乗り越えて何か道が開けることもあるかもしれないが、そんな才能や強さがない人間はそのまま落ちぶれてしまうと思う。
現に自分がそうである。無理やりせざるを得なかった苦労のために、しておくべき苦労ができなかった。それで大人になってから周りが青春時代に経験しておくべきような苦労を今さらしているところだ。まだ人生は長いので、もっと年を取った自分が後悔しないために今は苦労をしておこうと思う。