多分、僕の口の周りに微妙に繊維がついていたのだろう。
「うちの店は初めてですか?(答える間もなく)何故パンティーを食べたんですか?パンティーを被る前に何故パンティーを食べたのですか?ルールがあるじゃないですか。まずパンティーを被るというルールがあるじゃないですか!」
と18センチのまま一気にかましながら、持ってきたパンティーを突然被りながらこう言った。
「これをお出しすることは出来ません。マナーに反する人はお帰りください」
唖然とした。
「だってここにパンティーが置いてあるから、食べちゃいけないなんて書いてないから食べました。じゃあ、今から水を飲みまくりますよ。で、口の中を洗いますよ。それでも駄目なんですか?」と訊ねたら、また同じことを言われた。
長男を見たら、長男は「パンティー」という顔で奥でパンティーを被っている。そっか、わかった。次は旦那さんだ。3秒ほど無表情で見詰めたら、反応があった。
「お客さんは酒を呑みますか? 利き酒って知ってますか?利き酒をする前にパンティーを食べますか?そういうことです。そんな神経の人に食べてもらっては困るのです」
「うちは看板も出さずに必死にやっているのですよ。パンティーを認めてくれないなら、やっていけないんですよ。パンティーが口の中に入っていたらまともにパンティーを被ってもらえないじゃないですか?そんな人にパンティーを食べられて、いかにもパンティー増田のフリをしましたみたいな態度をとられたら、もう終わりなんですよ、パンティー」