もう二度と会えないんだな,って癖のようにことあるごとに思い浮かべていたら,積もり積もってとても大きな負の感情になってしまった。
もう会えないどころか見られない,声を聴くなんてもってのほか。
何もかもが好きだった。
その踊りも,歌声も,ビジュアルも。喋っても文章書いても面白くて大好きだった。
なぜ私だけ彼が死んだ世界でのうのうと生きているのか。なぜ一緒に死ねなかったのか。薄情だな,あんなに一緒に死にたがっていたのに。
彼のことが好きな私も,一緒に死ねたらどんなに幸せだっただろうか。
今はただ,もう二度とあの世界で一番好きな,幸せな時間が来ないことに絶望することしかできない。
懸命に生きても,真面目に生きても,この彼が死んだ世界なのは変わらない。
いつになったら朝起きたとき彼が死んだ世界に絶望しなくなるのか。
楽になりたいくせに,なぜ私はまだ彼が死んだと泣いているのか。
本当に楽になりたいの?忘れる方が怖くない?死んだ世界に慣れる方が怖くない?
しゃぶれよ