飲み会の席などで、「お前デブだなw」とよく言われる。
僕は「お、そうですか?」と腹を突き出し、ぽんぽんぽぽんぽんと腹太鼓を披露する。
(大抵は座頭市のリズムだ。ポンポポンポンポポンポンポンポン)
腹から生まれた澄んだ音色に、安易な笑いが生まれる。僕は若干の罪悪感を感じている。
これは一種のハラスメントだな、と。
デブハラだ。
デブを誇示しすぎている。
世界の笑いのハードルを下げている。
お前にこの音は出せまいというドヤ顔をしている。僕は。
誰もが予想外にデブでマウントをとられ身動きできない。
一方で忸怩たる思いもある。
痩せたって僕は面白い会話ができる。できるんだ。
いつだって世界は「こんなはずじゃなかった」の連続だ。
Permalink | 記事への反応(0) | 14:20
ツイートシェア