そうですね。
もっとあそこで上手になにか言ってあげられたかも、
ここでこっちを選べば楽だったのかなぁ
どうしてこのときもっと、頑張らなかったかな
自信もってよかったんじゃない?
この人にきけば、知ってたのかも。
などなど、記憶を手繰ればいろんな思いが綾糸の絡まったみたいな状態で張り巡らされて
振り返ってみる自分の影にかさなって、意外と綺麗な文様にもみえてくる。
パンくずを投げても、鳥に食べられてしまうし
風が攫ってゆくかもしれないので。
過去への帰り道って、たどって戻ることは難しい。
もしも森の中で一軒家を見つけられなかったら
そこにテントを自力で張って、
降るような凍てついた藍色の夜の星の中で
あたためたスープをわけあって
交代で眠ったら
朝を待って
歩きだそうよ。
家がないなら建ててもいいし
帰る家をそこにつくってもいい。
もっと遠くへ行ってもいい。
増田さんの明日が、
今日よりあたたかくて
心地よい日差しとそよ風がそこにありますように。
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