「と」は、「ともすれば」や「とんでもない(とでもない)」と同じ副詞の「と」、
「かく」は、「斯くなる上は…」や「斯く言う私も…」と同じ「斯く」で、
もともとは「とやれ、かくやれ」「とする、かくする」といった言い回しで使われており、
「とする、かくする」は「ああする、こうする」と訳されることが多い。
「とにかく」は「とに、かくに」の略、「ともかく」は「とも、かくも」の略である。
「〜〜に」は事柄が成り立つ状況を示し、「〜〜も」は同様の事柄があることを示すということだ。
つまり、「とにかくAだ」における「と」と「かく」はAを行う状況を示し、
「ともかくAだ」における「と」と「かく」はAと並列の事柄を示している、と考えられる。
たとえば「とにかくラーメンだ」なら「雨の日でも、風の日でも、どんな日でも、とにかくラーメンを食べる」であり、
「ともかくラーメンだ」なら「うどんも、そばも食べたいが、ともかく今日はラーメンにしよう」である。
「ともかく」が選ばれて「とにかく」はあまり使われないのだろう。
(実は「それはとにかく」という用法も無いではないが)
「それは兎も角」って言うけど「それは兎に角」って言わないよな 同じ意味じゃないのか
「兎に角」「兎も角」は当て字。 「と」は、「ともすれば」や「とんでもない(とでもない)」と同じ副詞の「と」、 「かく」は、「斯くなる上は…」や「斯く言う私も…」と同じ「...
同じ意味じゃないのか … 違うw
「と」「かく」は代名詞のようなもんで、「とせん、かくせん(あれをしよう、これをしよう)」「とせよ、かくせよ(あれをしろ、これをしろ)」みたいな表現が古文には出てくる。 ...