感動して、心が締め付けられる、本当に最高のお話だった。自分には絶対に思いつかず、こんなに泣きたくなるような話なんてかけないと思った。その人のかく話は、どれもため息をつきたくなるような魅力があった。夢中で読んだ。感想すら出てこなくなるほど話に飲み込まれた。圧倒された。
その人の話を読みながら、感動しながら、私は「もうこの話は読みたくない」と思った。
あまりにも素晴らしくて、自分の考える話とレベルが違いすぎて、話を見ないように遠ざけてしまいたくなった。自分がこのような心を鷲掴みするような話をかけないことが悔しかった。
その人の話の雰囲気が自分の理想だったから、余計に悔しくて、羨ましくて、見ていられなくて、もう作品を発表しないでくれとすら思った。ツイッターをミュートしようとした。でもその人の作品は本当に好きで、大好きで、理想だった。何度でも、血反吐を吐きたくなる気持ちを抑えながらでも読み返したくなるくらい、素晴らしいのだ。その人の作品は理想だが、真似出来ない。真似できるほどちゃちなものではない。素晴らしいのだ。素晴らしくて、素晴らしくて、見ていられない。