2018-12-22

上を向いて歩くと上を向いて歩いたら、上にも人が歩いてた。

まれながらに上にいる、彼らを見てたら涙が出るね

こぼれるどころか耳に入る涙が冷たい

なんて考えてたら足元が悪いから盛大に転ぶ僕らの人生

足元を見た。ここは湿地

運動靴に泥が滲みてくるけど止まったら沈んで靴に泥水滲みてくる

せめて長靴履かせてよ!

ま、進むしかないんだけど足が冷たいよ

前を向いたら幸せなんか見えなかった。

ホワイトアウト、何も見えない寒くてたまらない!

1日1歩も進めない。2歩下がったら遭難するよ!

横を行く人が言った、「下見てご覧、老人になったらもっと酷い」

つの間にか彼の人も吹雪に飲まれて見えなくなった。

久しぶりに懐かしい声、上から降ってきた。

7歳の時に並んでた彼ら、よく見るといい装備つけてるなぁ

無理やり笑い顔作って「また会おう」って

彼らには前が光に見えてるらしい

僕には吹雪しか見えない

涙が凍った。

唇は紫だ。

手の先も動かない。

寒い

僕は今惰性で歩いている。

この先に暖かいオアシスがあるかもしれないか

こんな吹雪場所オアシスなんて常識的にあるわけがなくても

しかしたらあるかもしれないか

ああ つかれた

  • 「下見てご覧、老人になったらもっと酷い」 君はまだ若いからと、後輩を励ましたりつもりだった。 いずれこの社会を担う人を育成しなければいけないから、希望を与えるべきだとは理...

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