沢田研二の騒動で一番モヤモヤするのは、彼がファンのことを「ファンである前にノルマ」と捉えていること。
そりゃどんなアーティストにとってもファンは数のノルマになりがちだけど、
「ノルマである前にファン」という対応をしてくれるプロはたくさんいる。
「いやいや、イベンター側が嘘の数字を伝えていたのが悪いんじゃん」と庇う人もいるだろう。
「ちゃんと報道陣の前でファンに向けて謝罪しただろう」と窘める人もきっといる。
ではなぜ、中止を決めた時にすぐファンに向けて声明を出さず、とっとと自分だけ帰ったのか?
一日経ってから報道陣の前で頭を下げたのも、思ったより騒ぎが大きくなったから仕方なく…という感が拭えない。
少なくとも当日時点では、彼にとって7000人は目標数を達成できなかった「ただの集団」に過ぎず、
置き去りにしても構わない対象だったのだ。